造形家倶楽部 Clay Art Guardians |
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by Sawada Taiju / publisher : Late Toccobushi Game Club
for 4-7 players / age 10 and older / 45-60min / \2,500- / OOP a participating game in Hippodice Spieleclub's Author Competition 2002 とある都会の片隅、あるいは田舎にこしらえた秘密の隠れ家の中。そこでは芸術の守護者を気取った高慢な造形家たちが、互いに「俺の作品こそが芸術だ! 貴様の作品など屑だ! 粗大ゴミだ! ゴミ処理場に引き渡せ!」 などと果てもなく、意味もなく罵りあっています。 ゲーム参加者は、高慢な造形家の一人となって、他人の作品をぼろかすに、ときには寛大に、批評します。そこでうまいこと立ち回れば、権威はあなたのもとに転がり込んでくるでしょう。 概要 このゲームは、次々と出される無茶なお題に従ってみんなで粘土細工をつくり、どれが一番上手にできているか批評しあうゲームです。他人と意見が合えば、意見が合った者同士でポイントがもらえます。ゲーム終了時に、最も多く得点を持っていたプレイヤーが勝者となります。 内容物
1) 粘土 300g 批評カードは、1から7までのプレイヤー番号と、批評内容を示す◎○△×の記号ひとつの組み合わせが書かれたもので、各プレイヤー番号につき◎○△×四種類のカードがそれぞれ一枚ずつ存在します。異議カードは、1から7までのプレイヤー番号と「!?」のマークが大きく書かれたカードを指し、各プレイヤー番号につき1枚ずつ存在します。得点カードは、1から7までのプレイヤー番号と、-12から20まで33個の得点枠が書かれたカードを指し、各プレイヤー番号につき1枚ずつ存在します。 ラウンド表示カードは、[1R]から[8R]までの8つのラウンド枠が記されたカードを指します。 ゲームの準備 各プレイヤーとも、同じプレイヤー番号が書かれたカード6枚を取り、さらに適量の粘土、下敷1枚、封筒4枚、硝子玉1個を受け取ります。受け取った得点カードは自分の前に表を向けて置き、その得点カードの[0]のところに、受け取った硝子玉を置きます。これにより、自分の現在の得点が0点であることを示します。各プレイヤーは、自分の得点が増減した場合、この硝子玉を適切な位置に移動させることにより、自分の現在の得点を表示させます。 ラウンド表示カードは全てのプレイヤーから見える位置に表を向けて置き、[1R]の位置に硝子玉を置きます。これにより、現在が第1ラウンドであることを示します。 最初のラウンドの作品テーマを決める者1名を、適当な手段で決めます。 ゲームの流れ このゲームはいくつかのラウンドから成ります。各ラウンドは、以下のように、8つの段階により構成されます。
1) テーマの決定 1. テーマの決定 ラウンドの開始時に、このラウンドの「テーマ」を決めます。第二段階で粘土細工を制作する際は、このテーマに沿ったものをつくります。 作品のテーマを決めるのは、第1ラウンドなら適当な手段で決めたプレイヤー、第2ラウンド以降なら、直前のラウンドの最終段階で決めたプレイヤーが担当します(後述)。 テーマとして認められるのは、たとえば「切ない」「賢しらな」「さめざめと」など、形容詞、形容動詞、あるいは副詞に属する一単語です。 2. 作品の制作 テーマが決まったら、テーマを決定したプレイヤーが、合図と共に砂時計をひっくりかえします。合図が出たら、全員で一斉に、そのテーマにそった粘土細工を作り始めます。制作時間は砂時計が落ちきるまでの60秒間です。 なお粘土細工を作る際、粘土を全て使う必要はありません。 砂が落ちきったら、そのことに最初に気づいたプレイヤーが合図をします。合図が出たら、全員粘土から手を離し、作品を下敷に置いてください。 3. 協議 作品ができあがったら、展覧会がはじまります。全てのプレイヤーは、できあがった作品の出来、つまりどの作品がどれくらいテーマを体現しているか、どれくらい素晴らしいかについて協議します。協議はあくまで公に行うもので、内緒話などをしてはいけません。協議の時間は、一応は最大5分としますが、厳密に守らなくてもかまいません。大幅に時間を超過した場合は、誰でも、協議の強制終了を宣言することができます。 4. 作品の評価 協議が終わったら、作品の評価を行います。この段階では、テーマを決定したプレイヤーから時計回りに手番を進めていきます。全員が手番を一回行ったら、次の段階に進みます。 手番のプレイヤーは、作品を4つ選び、選んだそれぞれの作品について、自分の批評カードを1枚ずつ、それぞれの作品を乗せた下敷のところに、どのカードを置いたのか他人に解らないようにそれぞれ封筒に入れた上で、置きます。 作品4つを選ぶ際は、自分の作品を選んでも構いませんが、すでにカード(の入った封筒)が4枚置かれている作品を選ぶことはできません。また、最も多い数の批評カードが置かれている作品と最も少ない数の批評カードが置かれている作品を比べたときに、その差が1枚以内になるような形でしか批評カードは置けません。従って、例えば5人ゲームにおいて、作品 A/B/C/D/E に対してそれぞれ 1枚/1枚/1枚/1枚/0枚 の批評カードが置かれている状況では、手番プレイヤーは必ず作品Eに批評カードを置かなければいけませんし、7人ゲームにおいて作品 A/B/C/D/E/F/G に置かれている批評カードの枚数が 1/1/1/1/1/1/2 というような状況では、作品Gに批評カードを置くことはできません。また、6人ゲームにおいて作品 A/B/C/D/E/F に置かれている批評カードの枚数が 1/1/1/1/2/2 というような状況では、手番プレイヤーはE,F以外の4作品に批評カードを置くのを強制されることになります。 なお、批評カードの本来的な意味合いとしては、最も良い作品に「◎」、2番目に良い作品に「○」、最も悪い作品に「×」、2番目に悪い作品に「△」の各カードが置かれます。 5. 異議カードの使用 全員が批評カードを置き終わり、全員の作品の前にカードが四枚ずつ並んだら、使用したい人は異議カードを使用します。この段階では、テーマを決定したプレイヤーから時計回りに手番を進めていきます。全員が手番を一回行ったら、次の段階に進みます。 手番のプレイヤーは、異議カードを使用するか使用しないか、また使用するとしてどこに対して使用するか決めます。 異議カードの使用方法は以下の通りです。自分を含め投票した4人のうち3人以上が、ある粘土細工について同じ評価を下していると思ったならば、その粘土細工のところに、自分の異議カードを置きます。異議カードは、置かれたことが判るように表にして置きます。但し、すでに他のプレイヤーにより異議カードを置かれている作品には、異議カードを置くことはできません。 もし読み通りなら、自分だけ高い得点を得ることができます(他の人は全員減点となります)。逆に読みがはずれていたら、減点を1人で受けることになります。 詳細は後述します。 6. 開票と得点計算 全員が投票を終了したら、封筒を開けて、それぞれの作品についての評価を発表します。 まず概要を説明します。ある粘土細工について、4人のうち2人もしくは3人が同じ評価カードを置いていれば、その同じ評価をつけた者は、多数派を形成することになります。残りの者は少数派となります。その粘土細工に異議カードが置かれていない限り(異議カードが置かれている場合の得点処理は例外的になります)、多数派は勝ちとなり得点、少数派は「外した評価を下した」ということで負けとなり減点になります。但し、4人のうち2人が同じ批評カード、残りの2人も同じ批評カードを置き、2対2に分かれた場合、多数派も少数派もなくなるので、得点や減点はなくなります。同様に、4人とも同じ順位をつけた時も、得点や減点はありません。以上の処理を、各粘土細工について行います。 では、異議カードが置かれていない粘土細工についての得点処理の具体的な説明をします。勝ちとなる多数派は、多数派に属する人数が2人ならそれぞれ2点、3人ならそれぞれ3点の得点を得ます。負けとなる少数派の減点の仕組みは、「多数派から離れた評価をするほど大きく減点」という強い規則性がありますが、やや複雑になっています。下の表を見てください。左の列から順に、減点をうけることになるプレイヤーが下した評価、その作品に多数派が下した評価、減点です。
少数派評価/ 多数派評価/ 減点 次に、異議カードが置かれている粘土細工についての得点処理について説明します。この時は、先に書いたような形の得点処理は一切行われません。 異議カードが置かれた粘土細工について、投票した4人のうち3人以上が同じ評価を下していた場合、異議カードを置いた者は、4点を獲得します。投票したプレイヤーはそれぞれ1点の減点となります。つまり、異議カードを置いたプレイヤーが、批評カードを置いたプレイヤーから得点を1点ずつ奪うという形になります。異議カードを置いたプレイヤーが批評カードも同じ粘土細工に置いていた場合、得点4と減点1が両方適用され、合わせて得点3という形になります。 そうでなかった場合、つまり3人以上が同じ評価を下しているということがなかった場合ですが、この場合、異議カードを置いたプレイヤーは、減点4となります。批評カードを置いたプレイヤーはそれぞれ得点1となります。ここでは、異議カードを置いたプレイヤーが、批評カードを置いたプレイヤーに得点1ずつ支払う形になります。異議カードを置いたプレイヤーが批評カードも置いていた場合、得点と減点が両方行われ、合わせて減点3となります。 7. ベストとワーストの決定 批評カードと異議カードによる得点の処理が終わったら、そのラウンドで制作された全ての粘土細工の中から、「ベスト作品」と「ワースト作品」が選ばれます。自分の粘土細工がこのラウンドにおける「ベスト作品」の評価を受けた場合、得点2を得ることができます。逆に、「ワースト作品」の評価を受けた場合、1点減点されます。
作品の評価は、作品に投票された4枚の批評カードによって決まります。批評カード1枚につき、 8. ラウンド終了処理 最後に、ラウンドの終了処理を行います。次のラウンドが行われるかこのラウンドでゲーム終了となるか決め、必要ならば各プレイヤーの得点を修正し、最後に、次のラウンドのテーマ決定者を選びます。 ラウンド終了時に、誰か得点において単独首位のプレイヤーが存在し、そのプレイヤーの得点が15点以上に達していた場合、ゲーム終了となり、そのプレイヤーが勝者となります(以下得点順に順位をつけます)。第8ラウンド以降は、ラウンド終了時に単独首位のプレイヤーがいれば、そのプレイヤーの得点が15点以上であるかどうかに関わらず、そのプレイヤーの勝利としてゲーム終了となります(以下得点順に順位がつきます)。 ゲームが終了とならなかった場合、次のラウンドが行われます。ラウンド表示カード上の硝子玉を先に進めます(第8ラウンド以降はこの処理は不要です)。この時点で得点が15点を超えるプレイヤーは、自分の得点を15点に戻し、得点が-8点を下回るプレイヤーは、得点を-8点に戻します。 次のラウンドのテーマ決定者は、このラウンドで「ベスト作品」を制作したプレイヤーが担当します。該当するプレイヤーが複数いる場合、このラウンドのテーマ決定者の左隣から時計回りに見て近いほうのプレイヤーに優先権があります(従って、最も優先権が低いのは、このラウンドのテーマ決定者であり、最も優先権が高いのは、その左隣のプレイヤーとなります)。 自分の粘土細工の側に置かれた批評カードと異議カードについては、それぞれ元の所有者に返却します。封筒についてはどれを使っても同じなので、返却の必要はありません。 標準ルールの説明は以上です。 時間に関する非標準ルール 砂が落ちきった時、最初に終了の合図を出したプレイヤーに報酬として1点を与えるようにしても構いません。この場合、最初に合図を出したことの証として、ラウンド表示マーカー上の硝子玉を取ります。このルールを採用する場合、ラウンド表示マーカーは全員から等距離の位置に置くようにしてください。 上記のルールを採用すると、砂が落ちきっていないのに終了の合図を出そうとするプレイヤーが出てくる可能性があります。これを防ぐために、「明らかに砂が落ちきっていないのに終了の合図を出すか硝子玉を取るかしたプレイヤーについては、罰として得点を-10に下げる」というルールを併用すると良いでしょう。 得点に関する非標準ルール 1つの粘土細工につき得点3から減点3までの可能性があり、その得点処理が各プレイヤーとも4つの粘土細工について行われ、さらに異議カードによる得失点やベスト・ワースト作品による得失点もあるわけですから、1ラウンドでゲームが終了してしまう場合もあります。これは特に大人数のゲームでは問題になるかもしれません。問題があると感じるようであれば、ゲーム開始時の得点を[0]ではなく[-5]や[-8]にするとか、あるいはラウンド終了時の得点に関わらず最低5ラウンドは行うとか、そのような取り決めを行っても構いません。 その他 テーマ決定の際の文法的な制約については、必ずしも標準ルールの通りに行う必要はありません。変更を行いたい場合、ゲームが始まる前に全員で取り決めを行ってください。但し、作者としては、「モノを示す言葉」は不可としたほうが面白いゲームになると考えています。 粘土や、粘土板として使用する下敷については、可能ならば付属のものよりも良い品を揃えて、そちらを使用した方がよいでしょう。 タイマーがあるのであれば、砂時計の代わりに使うのも良いでしょう。より正確に60秒を測定できます。 テーマ用単語集 テーマ決定者は、テーマが決まらない場合、辞書やその他のものを参照しても構いません。以下の単語集も参考にしてください。 賢しい / 愚かしい / 辛い / 甘い / 苦い / 遅い / 早い(速い) / 醜い / 美しい / 激しい / 穏やかな / 緩い / きつい / 臭い / 麗しい / 明るい / 暗い / 悲しい / 嬉しい / 怖い / つまらない / 面白い / いらだたしい / 腹立たしい / 情けない / さりげない / さめざめ / ぞろぞろ / 無様な / 大層 / 馬鹿馬鹿しい / 熱い(暑い) / 冷たい / 寒い / 良い / 悪い / 強い / 弱い / 無い / そろそろ / 快い / えげつない / 眠い / だるい / 慌ただしい / あっけない / あっぷあっぷ / あたふた / 浅ましい / 卑しい / 飽くまで / 痛い / まぶしい / 愛らしい / びしびし / 軽い / 重い / ひもじい / 酷い / 苦しい / 楽しい / 女々しい / 雄々しい / 狭い / 広い / 可愛い / 麗しい / 痒い / 暖かい / うるさい / 高い / 低い / 巧い(旨い) / 拙い(不味い) / 固い / 柔らかい / 脆い / 忙しい / やはり / 大きい / 小さい / 素晴らしい / きわどい / 酸っぱい
ルール改訂: Sep/15/2003 |
作者による紹介文 [ルール] カードデータ(Lzh) |
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