VEGAS
Ravensburger(R) Game No. 26 101 7
Author: Reiner Knizia
Japanese Edition
Illustration: Stephanie Delfmann, Alfons Kiefer
Design: Packaging Island/Ravensburger
Photo: Clive Davis
English Translation: Reiner Knizia and Kevin Jacklin
This Japanese Edition of "VEGAS" is a re-translation from the Knizia-Jacklin's English edition. This edition is made by Sawada Taiju, through the courtesy of Dr. Reiner Knizia and Mr. Kevin Jacklin.
If you want the English edition, visit http://www.convivium.org.uk/
ヴェガス
ライナー・クニーツィア作品
ラベンズバーガー製
二〜四人用
十二歳以上向け
ハロー、二本腕の盗賊諸君! ヴェガスでやることは現実の生活といっしょだ。つまりカジノに入って、何気なく賭金を積んで、相手プレイヤーを惑わせて、んで大金せしめてニヤリと笑って立ち去るってわけ。
(日本語訳注)二本腕の盗賊 two-armed bandits
Sawada: えーと、質問があるんですけど、「二本腕の盗賊」って何ですか?
Kevin: あー。これはつまりジョークでして。「一本腕の盗賊」ってのがスロットマシーンのことなんですが(アームを引かないといけないからですね。最近だと必要な動作はボタンを押すことだったりしますが)、これは昔の Las Vegas には山ほどあったんです。ですから二本腕の盗賊ってのは、 Vegas のプレイヤー達、つまり、合法性が微妙な手段を使って、お金を持っていこうとする人たちのことになります。
ゲームの目的
賭け所を14のテーブルから小狡く巧みに選べるような、いちばんクールでクレバーなプレイヤーが、金貨をいちばん稼いでゲームに勝つのです。
内容物
・金貨十四枚
・足つきのMary Chip像ひとつ
・駒四色計四つ
・カード四色計四組(一組につき、フロントマンカード三枚、幸運カード六枚、Mary Chipカード一枚)
・黒と白の決闘用サイコロふたつ(発展ゲームでのみ使用)
・四色のカウンター各色二十枚ずつ
・ゲーム盤一枚
・金のサイコロ一つ
準備
・各プレイヤーとも、カード一組、駒ひとつ、カウンター一色20個すべて、以上を取ります。
・Mary Chip像は、ゲーム盤上の"Start"のマスに置きます。
・14枚の金貨はそれぞれ、盤上の対応する星形の場所に置きます。
・金のサイコロは誰からも楽に手が届く場所に置きます。
位置について、用意
各プレイヤーの目的は、自分のカウンターを使ってゲームボード上のテーブルにおける優位を確立し、そうして価値ある金貨を獲得することです。各テーブルには勝利に必要な金貨が一枚ずつしか置かれていないので、金貨を巡って争うプレイヤーの間で熱戦が繰り広げられることでしょう。
いちばん卑怯なプレイヤーからゲームを始めます。そのプレイヤーは自分の駒を、任意のテーブルの脚のところに置きます。
以下時計回りに、残りのプレイヤーも各自の駒を好きなテーブルの所に置きます。これはゲームをどのテーブルから始めたいかということを示します。もちろん、同じテーブルに複数のプレイヤーが付いて、大勝利を目指すというのでも構いません。これが終われば、お楽しみの始まりです!
サイコロを振る
最初のプレイヤーは金のサイコロを一回振って、自分がいるテーブル上にある、振った目が書かれている場所に、自分のカウンターをひとつ置きます。以下時計回りに、残りのプレイヤーもサイコロを振って、自分の駒があるテーブルにカウンターを置きます。
カウンターを置く
サイコロを振って出た目に対応する数字の書かれた空き場所が、テーブル上に存在している限り、カウンターはそこに置かなければいけません。もう空き場所が無いような数を振ってしまった場合は、対応する場所に既に置かれているカウンターを、自分のカウンターに差し替えます。除去されてしまったカウンターは、持ち主の手元に戻ります。全て自分のカウンターで埋まっているような数字を振ってしまったら、残念でした。何の利益も得られません。
幸運カード
テーブルでの勝利を収めるべく戦うプレイヤーを、様々なカードが支えてくれます。カードは常に、金のサイコロを振るより前に出します。またカードの使用は常に、サイコロを振るのに付け加えて行われます。
各プレイヤーとも、幸運カードの1から6までの組を持ちます。
使ったカードの値に応じて、自分の駒がいるテーブルの対応する数が書かれた場所に、自分のカウンターをひとつ置きます。一度使った幸運カードは捨て札となります。その後でサイコロを振り、二つ目のカウンターを置く機会を、通常通り与えられます。
例: Zilly Zocker はテーブルの"2"の場所にカウンターを置くことにしました。そうするために、"2"の幸運カードを使い、カウンターを置きます。使った"2"の幸運カードは捨て札になります。続いてサイコロを振り、別のカウンターを置きます。
残りのカードの説明はまた後で。
テーブル移動
テーブルを代えることにした場合は、単純に自分の手番に、自分の駒を新たなテーブルに移動させます(まだ精算が行われていない、金貨が置かれているテーブルに限る)。駒の移動は一手番を全て消費します。つまり、カードも出せなければサイコロも振れません。
Mary Chip
Mary Chipはどうやって動くのでしょう? 誰かプレイヤーが1を振ったら、そのプレイヤーはまず自分がいるテーブルの対応する場所にカウンターを置きます。そのあと、Mary Chip像をトラックに沿って一マス進めます。 Mary Chip は幸運と不幸を運ぶ者として、等しく愛されまた憎まれます。
テーブルの精算
ケース1
Mary Chip がどこかのテーブルの先頭(金貨が置いてある)に到着したら、即座にそのテーブルは精算に入ります。そのテーブル上に置かれているカウンターの数が最も多いプレイヤーが金貨を獲得します(説明書六頁の例では、ピンクが"6"の金貨を獲得します)。
ケース2
テーブル上の全ての場所がカウンターで埋まった場合にも、そのテーブルの精算を行います。上記と同様、テーブル上に置かれているカウンターの数が最も多いプレイヤーが金貨を獲得します。
テーブルを精算したら、そのテーブル上のカウンターは持ち主に返却されます。いちど精算をしたテーブルには、カウンターを置くことはできません。
精算が行われたら、プレイヤーの手番は即座に終了します(まだサイコロを振っていないとしても)。精算が行われたテーブルの脚のところに自分の駒を置いているプレイヤーは、必ずテーブルを移動しなければいけません。
ゲームの終了
Lothar Link も cool Hilda も、他のプレイヤーもみんな、Mary Chip が14番目の、つまり最後のテーブルにたどり着いて、最後の金貨が誰かのものになって、はじめて椅子に座ってリラックスできるわけです。全員、自分の金貨の価値を足しあわせましょう。合計値が最も高いプレイヤーの勝利となります。
** ご質問は? **
テーブルの精算
・精算時に、複数のプレイヤーがテーブル上に同じだけのカウンターを置いていたらどうなりますか?
この場合、要するにタイの場合ですが、テーブル上より小さい番号の場所にカウンターを置いているプレイヤーが金貨を獲得します。説明書七頁右の例では、ピンクが"6"の金貨を獲得します。
大きなテーブル(二列とか三列あるような)で、この規則を用いてもまだタイの解決ができないのであれば、金貨は誰のものにもならず、廃棄されます。カウンターは通常通り戻されます。
説明書七頁左の例では、ピンクと青とが、同じ番号の場所にカウンターを置いていてタイになっています。緑は考慮に値するほどのカウンターを置いていません。ということで、みんな手ぶらで帰ります。
・テーブルの精算後も手番を続けられますか?
続けられません。
カード
・どんな種類のカードがありますか?
各プレイヤーはカードを10枚持っています。フロントマンカード3枚、幸運カード6枚、 Mary Chip カード1枚です。
・いつカードを出すのですか?
サイコロを振る前にしか出せません。使ったら即座に捨て札になります。
・一手番にカードを二枚以上使えますか?
一手番にはカードを一枚しか使えません。続いて金のサイコロを振ることはできます(普通は)。
・ Mary Chip カードを出したら何が起こるのですか?
このカードも他と同様、サイコロを振る前に出さなければいけません。このカードを出したら、 Mary Chip 像が一マス進みます。どこかのテーブルで優位を保っていて、 Mary Chip を動かせばそのテーブルで精算を起こせる、というような場合には特に有用です。 Mary Chip カードを使った後で精算が起きなければ、通常通りサイコロを振ります。
・フロントマンカードを出したら何が起きるのですか?
他と同様、フロントマンカードもサイコロを振る前にしか出せません。フロントマンカードを出すと、自分の駒がいるテーブル以外ならどのテーブルでも一つ選び、そうしたらサイコロを振って通常のルール通りにカウンターを、選んだテーブルに置きます。
Mary Chip
・ Mary Chip はどのように進むのですか?
Mary Chip が進む方法は二通りあります。1を振るか、 Mary Chip カードを出すかです。"6"の幸運カードをジョーカーとして使う場合に(下記参照)、カウンターを"1"の数字の場所に置いても、 Mary Chip は動きません。
・ カウンターが全く置かれていないテーブルに Mary Chip がたどり着いたらどうなりますか?
Mary Chip がカウンターの置かれていないテーブルに到達したら、そこの金貨が廃棄されます。
テーブル
・すでに精算が行われたテーブルに Mary Chip が到達したらどうなりますか?
この場合、 Mary Chip はそのテーブルを飛ばして、即座にトラック上の次の位置まで移動します。
・テーブルに"6"の番号の場所がない時はどうするのですか?
このようなテーブルでプレイヤーが6を振った場合(あるいは6の幸運カードを出した場合)、自分のカウンターをそのテーブルのどこに置いても構いません。これで相手のカウンターを弾き飛ばしたりするというのなら、それは相当汚いやり口ですね。
・いくつかのテーブルに、数字が二つ書かれた場所があるんですが、これは何の意味があるんですか?
そういうテーブルでは、二つの数字のどちらが振られた場合でも、その場所を占拠することができます。
カウンター
・カウンターはどこに置けるのですか?
自分の駒があるテーブルにしか置けません(例外:フロントマンカード)。
・一つの場所に複数のカウンターを置くことはできますか?
できません。
・プレイヤーが自分のカウンターを全部使い切ってしまったらどうなりますか?
カウンターを使い切ったプレイヤーは、以下のうち一つを行えます。
a. Mary Chip カードを使う(まだ持っていれば)
b. テーブルを移動する
c. カウンターが戻ってくるまでパスする
カウンターを使い切ってしまうかもしれないわけで、あんまり大きいテーブルにばかり集中するのはお勧めできません。
手番の終了
・手番はいつ終了しますか?
どのような場合でも、通常のサイコロ振りとカウンターの配置が終われば、手番は終了します。また、カードを出したことでテーブルの精算が起きた場合も手番は終了します。この場合通常のサイコロ振りは行えません。
発展ゲーム
玄人のプレイヤーというのはそう易々とテーブルから弾き出されたりはしないものなのです。このことを表すために、先ずは決闘賽のルールから。
決闘賽
挑戦者の Harry Gambler が"2"の幸運カードを使いました。自分のカウンターを、既に"2"の位置に置かれている相手方のカウンターに重ねて置きます。これは、 Harry がどのカウンターを差し替えたいか示しています(サイコロで2を振った場合も同じようにします)。
ここで、双方のプレイヤーは決闘賽をひとつ取って、自分の手の中に隠し、三つのシンボルのうち一つを選びます。双方のプレイヤーは同時に自分のサイコロを公開します。勝者は自分のカウンターをテーブルに残します。敗者は自分のカウンターを撤去します。
誰が勝つのか?
・ 2H は 1H に勝ちます
・ 3H は 2H に勝ちます
・ 1H は 3H に勝ちます
・双方とも 1H の場合は、双方のカウンターが共に撤去され、場所が空きます。
・双方とも 2H の場合は、双方のカウンターが共に撤去され、場所が空きます。
・双方とも 3H の場合は、防御側が勝ってカウンターを残します。
Harry Gambler は挑戦者なので、相手は 3H を選んで引き分けの場合もカウンターを残しておけるようにしようとするだろう、ということを知っています。というわけで Harry は 1H を選びます。ですが相手はさらに少し先を読んでいて 2H を選んでくるかもしれません。 Harry Gambler は代わりに 3H を選ぶべきなのでしょうか?
謝辞
VEGAS に至る過程で幾度もテストプレイを行ってくれた、 John Christian, David Farquhar, Martin Higham, Kevin Jacklin そして Chris Lawson に格別の感謝を。
(C) 1996 Ravensburger Spieleverlag
Ravensburger Spieleverlag
Postfach 1860
D-8818 Ravensburg
Germany
日本語版について
この文書は Reiner Knizia 作 "VEGAS" ルールブックの日本語版で、Knizia博士及び Kevin Jacklin 氏による英語版からの重訳です。日本語への翻訳は沢田大樹が、両氏の許可を受けて作成し公開しています。日本語版の著作権は、英語版の制作者であるKnizia, Jacklin両氏が保持するものとします。
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